センスタイムは、2022年10月23日から27日にかけてイスラエルのテルアビブで開催されたEuropean Conference on Computer Vision(ECCV)に参加いたしました。ECCVは2年に一度開催される、コンピュータビジョン分野における権威ある三大トップカンファレンスのうちの1つです。今年のECCVに投稿された論文の総数は5,804件に達し、採択されたのは1,645件です(採択率28%)。その中で、センスタイムと共同研究室の論文は70件、採択されました。
以下は論文の一部です。
「Unsupervised Domain Adaptation for Monocular 3D Object Detection via Self-Training」では、単眼3D物体検出の分野で新しい教師なしドメイン適応法STMono3Dを提案しています。この適応により、自律走行モデルの移植性・拡張性が大幅に向上します。
また、論文「D2HNet: Joint Denoising and Deblurring with Hierarchical Network for Robust Night Image Restoration」では、スマートフォンのカメラの夜間撮影の画質の悪さという課題に対して、SenseTimeの研究チームが深層学習による長時間露出画像と短時間露出画像に基づく統合ソリューションを提案しています。このソリューションは、定性的・定量的分析の両方において、既存の業界手法を凌駕しています。
このように、採択された論文は、自律走行車、計算写真、ビデオ解析と理解、転移学習、マルチモダリティ研究などの分野で、科学的・技術的に困難な課題の解決に焦点を当てたものとなります。
センスタイムは大学、研究機関の関係者と協力関係を構築し、論文の解釈、研究内容の共有を積極的におこない、最先端の研究開発に勤しむ傍ら、それらをオープンソース化することにより産業界からも注目を集めております。OpenMMLab, OpenDILab, OpenGVLab, OpenXRLabなど、オープンソースプロジェクトをいくつも公開し、特にOpenMMLabはGithub上で60,000以上のスターを集めるほど成長しております。
今後もセンスタイムは、産学連携を推進、またコンピュータビジョンと機械学習技術の高品質な研究に注力し、長期的なパフォーマンスの向上、業界の発展への貢献に努めてまいります。