センスタイムの「SenseAuto」スマートキャビンシステムが、GACMotor(広州汽車集団)のTrumpchi SUV「Emkoo」とミニバン(MPV)「M8 Grandmaster Edition」に搭載されました。
GAC Motorのインテリジェントコックピットシステム「ADiGO SPACE」にセンスタイムの最先端のAIセンシングアルゴリズムを活用した「SenseAuto」が実装されることにより、乗車中の子どもの安全確保、ドライバーの眠気解消、注意力散漫警告、高速道路ランプ警告、通話中の環境音調整、インテリジェント換気、ジェスチャー認識など、インタラクティブな機能が追加されます。
センスタイムはドライバーにパーソナライズされた「第3の居住空間」で新しく、楽しい体験を提供します。
ドライバーモニターシステムとチャイルドケアシステムで車室乗員全体の安全を確保
運転中に、同乗する子どもの安全を確保することは、家族にとって常に最優先事項です。座席にきちんと座っていなかったり、走行中に窓やドアを開けたり、また車内への置き去りなど、子どもの安全に影響する懸案事項は少なくありません。このような悲劇を避けるべく、ファミリー向けSUV「Emkoo」向けに「子どもの前席着席警告」、「チャイルドロックの自動制御」「子どもの置き去り警告」といった一連のスマート機能を特別に開発いたしました。
前席に子どもが座っていることを検知すると、走行開始と同時に自動的に後部座席への切り替えを促し、チャイルドロックをONにします。
車のエンジンを切ってドアロックした際、子どもが置き去りにされていることを感知すると、テキストメッセージやアプリの通知で車の持ち主に知らせます。一定時間内に応答がない場合は、環境に応じて空調を調整したり、窓を開けるなど、子どもの安全を確保します。
さらに、「ADiGO SPACE」のマルチメディアシステムは、子ども向けの曲をレコメンドし再生することができるため、走行中も楽しく過ごすことができます。
ドライバーは、車内の安全確保に責任を持つだけでなく、歩行者や他の道路利用者にも目を配る必要があります。注意散漫や疲労運転は、運転の安全性に大きな脅威を与える可能性があることが統計上分かっています。Level2+先進運転支援システム(ADAS)の普及に伴い、人と機械の協調運転(HMC)は交通事故削減のためのソリューションとして注目されています。
SenseAutoは、ドライバーの疲労状態を検知し、疲労の兆候が検出された場合にドライバーにタイムリーに警告を発することができる高度なセンサーによって、事故のリスクを低減します。
センスタイムのAIセンシング技術を応用した運転監視システム(DMS)機能をオンにすると、ドライバーの疲労状態を自動的に把握し、疲労度合いに応じて音声アラートで警告します。また、音楽やエアコンをつけて、ドライバーのリフレッシュをサポートすることも可能です。また、注意力が散漫になった場合には、ドライバーに集中するよう注意を促し、走行中の安全性を確保します。
ドライバーのニーズを理解するインテリジェントなアシスタント
ADiGO SPACEはSenseAutoを搭載したことにより、最高の安全性を提供するだけでなく、インテリジェントなドライビングアシスタントとしての機能も備えています。ドライバーの行動に合わせてパーソナライズされたサービスが利用でき、ドライバーのニーズに的確に応えています。
高速道路の出口を見逃すことは、多くのドライバーにとって共通の悩みの種です。「高速道路ランプ警告」機能は、ドライバーがランプ(出口)を認識し十分な準備をしているかを検知して、サポートします。ドライバーがバックミラーを確認している様子も検知し、安全かつスムーズに出口を通過できるようにします。
ADiGO SPACEは、車内環境を感知し、必要に応じて調整することができます。乗客が電話で話しているのを検知すると、メディアの音量を下げたり、窓を閉めたりして、静かな環境を作ります。
また、車内エンターテインメントにおける操作性を効率化するために、SenseAutoのジェスチャー認識機能を搭載し、ユーザーが楽しく簡単にシステムを操作できるようにしました。手を振る、円を描く、「OK」サイン、指のハートなどの手の動きで、ユーザーは次の曲への切り替え、曲への「いいね!」などの保存、地図の変更、自撮りなどを簡単に行うことができます。
そして、センスタイムのFace ID技術により、パーソナルカーIDによるクイックログインに対応し、シートやバックミラーの位置、走行モードの選択などドライバーに合わせた設定を行うことも可能にしています。
SenseAutoは、業界をリードする研究開発基盤とエンジニアリング能力で、スマート車載キャビン市場をリードしています。20以上の量産車種に導入されているSenseAutoは、中国のGaogong AI Researchによる「スマートキャビンAIソフトウェアサプライヤー市場シェアランキング(2022 H1)」で1位を獲得しました。また、SenseAutoは、スイス・ジュネーブの認証機関SGSの、車両サイバーセキュリティ管理に関する認証であるISO/SAE 21434:2021を取得し、車両のエンジニアリングプロセス全体をカバーするサイバーセキュリティマネジメント能力をリードしていることが証明されました。
センスタイムは、今後も、イノベーションを加速し、スマートキャビンの機能を拡大、大規模な展開と大量生産を実現していきます。また、車室空間をより安全でパーソナライズされた快適で便利なものにすることで、より充実したスマートキャビン体験を提供してまいります。