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センスタイムジャパンの自社テストコースができるまでの裏話をご紹介します

本日、プレスリリースで発表いたしました通り、センスタイムジャパンは自社専用のテストコース「AI・自動運転パーク」を開設いたしました。

こちらのお知らせでは、開設に至るまでのその裏側を少しだけ紹介させていただこうと思います。

センスタイムは顔認識やARの技術などでみなさんに知っていただくことが多いですが、物体、人体の認識や検出についても世界トップレベルを誇る技術を持っております。

これらの技術を活用した車載事業は、日本の産業を元気付けたいセンスタイムジャパンにとって、最も注力している分野です。この技術を実用化に向けもっともっと磨いていくため、自社で自由に使えるテストコースがあったら・・・と長らく検討していたのですが、おいそれと都合の良い土地は見つからずに、月日は経過していました。

まるで人が教習所に通うように、人工知能が運転を覚えていけるような条件をもった設備が作れる土地の広さがあること、そして東京から車で行ける距離であることなど、条件はなかなか厳しいもの。

ホテルの跡地や大きな駐車場、地方の山中にある廃墟に近い施設、映画のロケで使われるような大きな広場・・・条件に近いものならまずはアタック。関東近県の教習所の電話番号のリストを作り、片っ端から情報を求め電話をした日もありました。

そんな中、ある時、社員のひとりが「常総市の教習所跡地を災害ゴミの仮置場にした」という記事を偶然見かけます。何年も前の報道だったため、現状は不明なままでした。昨今、教習所が廃校になることは多くニュースでもよく見かけます。ですが、そのくらいの広い土地はすぐに再開発が入ってしまい、コースとして整備できるような空きスペースがそのままの状態で残っていることはほぼなく、電話をかけてみては願い叶わず、現地に視察に行っては諦め、ということばかり続いていたのです。

が、常総市の土地については、調査を進めていくと、センスタイムがテストコースに求めている条件や理想に近い形で残っていることがわかったのです。

センスタイムの東京オフィスから車で1時間30分ほどの場所、ちょっとした坂道やS字クランク、踏切や縦列駐車ができるようなスペース。探していた条件まさにそのまま!視察に行ったスタッフは現地を見て即決しました。ここをテストコースにしよう!と。

地面の舗装を少し直して、白線を引き直し、新しく信号を立て、そうやって常総市営自動車学校跡地は、センスタイムジャパンのテストコース「AI・自動運転パーク」に生まれ変わりました!

センスタイムの人工知能のための、自動車教習所です。

これから建屋なども修繕し、たくさんの社員が開発に集中できるような環境をどんどん整えて行く予定です。

最新の常総市の皆様もわくわくするような、そんな施設に育てていきたいと考えています。

こちらで学習させた人工知能を活用した車載関連の技術について、皆様に新しい発表ができる日をお楽しみにお待ちください。

AI・自動運転パークで車載の技術を一緒に開発する技術者も募集中です。

すでにAI・自動運転パークでは、日々、たくさんの技術者たちがその技術を研鑽するため毎日事務所に詰め、コースで車を走らせています。

東京や京都のメンバーだけでなく、センスタイムの本社である香港、また拠点の北京や深圳、上海などからもメンバーが来日し、事務所の中はたくさんの言語のやりとりであふれています。

センスタイムが誇るディープラーニングを応用したコンピュータビジョンの技術がこの日本でより一層の磨きがかけられ、また、自社専用のコースで仕上げられていく様を目の前で見て、自分もそれを一緒に作り上げていける、そんな特別な体験を是非ご一緒しましょう。

弊社事業についてご関心のある皆さまよりの、お問い合わせをお待ちしております。

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