SenseTime Groupは、4月19日から28日まで上海で開催された第19回国際自動車産業展「Auto Shanghai 2021」において、AIを搭載した車載向けソリューション『SenseAuto Intelligent Automobile』を発表しました。
『SenseAuto Intelligent Automobile』は「SenseAuto Cabin」と「SenseAuto Pilot」で構成されており、複数のスマート機能を組み合わせることで、お客様にパーソナライズされた、より便利で安全なキャビン体験を提供することを目的として開発されました。
「SenseAuto Cabin」は、以下の機能で構成されています。
・SenseAuto Cabin-D (Driver Monitoring System(DMS))
・SenseAuto Cabin-O(Occupant Monitoring System(OMS))
・SenseAuto Cabin-K(Keyless Entry)
・Virtual Companion、拡張現実(AR)を搭載したインフォテインメント(IVI)機能
ドライバーは、DMSの自動設定機能をオンにすることで、運転席やバックミラーを手動で調整する手間を省くことができます。また、眠気や注意力散漫、電話の使用など、危険な運転の兆候が検出されると、DMSはリアルタイムに警告を発します。さらに、ドライバーの視線を追跡し、より安全な運転を可能にします。
「Auto Shanghai 2021」のモーターショーでは、Great Wall Motors社(長城汽車股份有限公司)の新しいフラッグシップSUV「WEY Mocha」、Chery Holding Group (奇瑞控股有限公司)のJetourのニューモデルであるChery Jetour X70 Plus Zhuge Editionが展示されました。それぞれの車には「SenseAuto Cabin」のDMSとOMSが実装されています。
SenseTimeのブースでは、SenseTimeのAI Digital Humanを活用した「SenseAuto Cabin Virtual Companion」が注目を集めました。
音声プロンプトによって運転の安全性を確保するだけでなく、バーチャルコンパニオンにより、生き生きとした表情やジェスチャーや会話でユーザーとコミュニケーションをとり、複数の車内エンターテインメント機能を楽しむことができます。このソリューションには、AR特殊効果などエンタメ要素の高いARアプリケーションをサポートしており、ユーザーは思い出に残る瞬間を写真として撮影することも可能です。
『SenseAuto Intelligent Automobile』を構成するもうひとつの要素である「SenseAuto Pilot」は、インテリジェントセンシング能力を備えたスマートドライビングソリューションとして開発されました。
このソリューションは、一般的な交通事情や道路情報に加えて、中国でよく見られる車線の収束や発散、道路標識や信号機の形状などの要素を認識します。また、このソリューションにはLiDAR、ミリ波レーダーなど高精度の3Dレーダーセンサーが搭載されており、様々な走行条件においてもシステムのロバスト性を確保するとともに、マルチモーダルな物体の意図を予測する技術により、効率的な意思決定と経路計画を実現し、運転の安全性を高めています。
CGTN(中国の国営放送局、国際ニュース放送のチャンネル)により取材された際の動画(英語版)をご紹介しておりますので、弊社Facebookページもご参照ください。
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本展示会、本文中にご紹介のソリューションに関する詳細は以下からご確認いただけます。
SenseTime Unveils Full-Stack, AI-Powered SenseAuto Intelligent Automobile Solution at Auto Shanghai 2021(英語版)
https://www.sensetime.com/en/news-detail/56224?categoryId=1072
SenseTimeは今後も、AIソリューションプロバイダーとして革命的な自動車体験をもたらすためのAIの可能性を追求し、パートナーとの協力関係を深め、自動車業界への貢献に邁進してまいります。